最近、目にすることが増えつつある「マインドフルネス」。あのスティーブ・ジョブズが実践していたことは有名な話で、ビジネス界だけでなく、サッカーの長友選手やテニスのジョコビッチ選手なども実践しておりスポーツ界でも広がりをみせているようです。
「マインドフルネス」は1979年にマサチューセッツ工科大学名誉教授が、仏教の修行法としての瞑想から宗教的要素を除きストレス緩和を目的に行われたのが始まりといわれています。
近年、様々な研究と脳科学の進歩によって「マインドフルネス」が脳の機能と構造に変化を与えることが明らかになり、科学的な根拠があることが分かってきました。
研究によると心理的な問題、特に不安、ストレスの軽減に効果があり、またMRIを使った研究では、脳(海馬)の密度が増加したという研究報告もあります。
このことから、免疫力や学習記憶、感情のコントロールの向上に繋がると言われています。
10年前「マインドフルネス」はまだ日本で知られていませんでしたが、これと同じ実践方法で行うヨガや中国武術を少しだけですが教わりました。
今回改めて「マインドフルネス」を実践したことで、特に時間の効率化を意識するようになりました。また身体の重さや張り感、足の力がなかなか抜けない、自覚にない足の冷え感があったなど身体の状態に気づき始めることができました。
サーフィンでも以前より長く波に乗れるようになれました。
無駄な力が入っていることによって、感じることができなかった波本来のパワーを受取り、波の終わりまで乗り継ぐライドを「マインドフルネス」が教えてくれました。
心身と向き合い、身体の声に耳を傾ける時間を習慣化し、治療者としても人としてもこれを育んで参ります。
稲見卓也