その昔、私が2007年大学病院在籍時代に「アレルギー性腸炎」の患者さんを診ることがあった。
腹痛と息切れを発症し来院。アナフィラキシー症状も出ていた。問診と検査の結果、前日飲酒したワインで発症した事が分かった。
医師は輸入ワインに詳しく、酸化防腐剤や輸出時のガイドライン、船便ルートが赤道直下を1週間かけて通り抜ける話、温度50℃〜60℃上昇に必要な防腐剤についての説明を、私もかぶり付いて聞いた。
「そこから始まった自然派の旅」
"ナチュラル星人ロミュアルド・ヴァロ。
素敵な背景とピュアな味わいを、たくさんの人にも知ってもらいたい。"
プロヴァンス地方の蔵で農薬不使用の自然なブドウ栽培、昔ながらの天然酵母での自然な醸造を学んだロミュアルド・ヴァロ。
亜硫酸に対しては、前述した通りアレルギー体質を持つ人は少なくない。ロミュアルドも同様の体質をもつため、生物多様性がある農業とピュアなワインを造りたいという気持ちが強くあった。真にナチュラルなブドウ栽培を志すなら周りに農薬を使用している畑や環境があってはならないと考え、選んだ地は自然と緑が溢れる場所だったという。
畑にはブドウだけでなくアプリコットや桃の樹を混植、一切耕さずボルドー液も使わない。
収穫もこまかく選果しながら行い、畑の葡萄は、実が小さい状態のまま光合成を繰り返し熟していくとブドウ粒の内側の果肉やエキスがしっかりつまる。どこまでも自然を貫きピュアで素直さから上品さをまとっていく。
亜硫酸添加を避け、発酵から瓶詰まで一切添加物なしの醸造。そして美味しさの最終仕上げは時間。ゆっくりと1年から2年ほどかけて樽で寝かせ、瓶詰は月の満ち欠けを考慮してその日を選ぶ。
葡萄栽培から瓶詰まで、じっくりと手をかけ暇をかけ想いをかけ一本一本を仕上げていく。
「畑もワインも、きれいなものをピュアでナチュラルなものを造りたいんだ。」
誰もが躊躇する道を、力強く歩むことで、生み出された信念には感服してしまう。
私たちも自然派治療家として"自然な治癒力"を語り表現していく者として、ロミュアルドの創りだす世界を摂り入れていきたい。
大切な仲間とシェアして欲しい世界観です。