肩関節腱板断裂

この1年間に腱板断裂の方が6名、難治性肩関節症の方が5名来院されました。

腱板断裂の中で手術をした人が4名、保存でリハビリをしている人が3名おります。
また関節包の短縮により極度な可動域制限を起こしたケースもありました。
治療6ヵ月で可動域制限が消失した人は3名。消失せずに手術した人が2名いいました。

拘縮の多くは骨折の後遺症、脳血管障害の麻痺により関節を長期間動かさない状態が続くことなどが原因となります。また、動きが極端に少なくなることで、その周囲の骨が脆弱化し骨粗鬆症になっている方もいました。

当院では、
肩のスペシャリストである医師に紹介させて頂きながら、多角的に診断しています。
これまで手術された方の経過はよく、現在肩の可動域も正常な範囲まで戻ってきています。
また、保存でリハビリされる方たちには、肩関節の一つである肩甲胸郭関節や胸鎖関節の可動域を広げ、部分的に断裂している棘上筋を中心に棘下筋など外旋筋をフォローアップし、内旋筋なども合わせて強化していくことで、徐々にではありますが安定した肩関節を作ることができてきました。
その中でも肩甲胸郭関節に対する「動的誘導離開術」は有効でした。
当院ではコンディショニングであっても、これを導入し、肩関節周囲炎の予防に努めてきました。
個人差はありますが、治療とリハビリで回復される方もいますので、肩関節でお悩みの方がいましたら、お気軽にご相談などご連絡下さい。