青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
金子みすゞ
星とたんぽぽ
29日の夜、久しぶりに月を見ました。
8月は雨つづきで、月や星を眺めることが中々できませんでした。
日照不足による農作物への影響が心配ですね。
人は情報の9割を視覚から得ているといいます。
見えないものはつい「ないもの」と思ってしまいがちです。
金子みすゞさんの詩は
"見えぬけれどもある"んだと、視覚に頼らず
イメージしたり、感じようとすることの大切さを教えてくれます。
この8月、月や星のない夜空を眺めながらよく聴いていた曲をご紹介します。
ビートたけしさんの「嘲笑」という曲です。
素朴でまっすぐな言葉が心に響きます。
高橋和矢