想いをはかる靴下

最近、忖度(ソンタク)という言葉をよく耳にします。
聞きなれない言葉ですが、「他人の気持ちをおしはかる」という意味だそうです。
あまり良くないニュースに使われていることから、言葉そのものにネガティブなイメージがついてしまうのではないかと心配になります。

エフスタイルの靴下は、新潟県五泉市にあるくつ下工房の二代目、上林希久子さんが生産しています。
上林さんご自身がご両親の介護をしている時、もっと履く人、履かせる人にやさしい靴下はないものかと感じたのが制作のきっかけです。

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この靴下、通常の三分の一の速度でゆっくりやさしく編み立て、洗濯後の縮みが出ないようプレスはかけていません。
そのため、同じゲージで編んでも形に多少のばらつきが出てしまいます。
靴下業界では、規格サイズから少しでも外れたものは商品とはみなされません。どんなに履き心地が良くても、私たち消費者の手には届かないのです。
それはあまりにもったいない。と、季節の湿度の違いに合わせて機械を調節したり、検品を全て手作業で行うなど、様々な試行錯誤を経て最近では生産が安定してきたようです。
上林さんの並々ならぬ努力と熱意に頭が下がります。

着心地、履き心地のよいものを身につけると、気持ちがスーっとして穏やかになっていきます。
つかう人の気持ちをおしはかってくれた、作り手さんの想いがつまっているからでしょう。
そんな気心地のよいエフスタイルの靴下。
手にとり、足に通し、想いを感じていただきたいです。

高橋和矢