9/25(木)、静岡県伊豆市にある狩野川にて毎年恒例の鮎釣り研修を行いました。
自然治癒力を活性化していく治療を行う私たちにとって、自然と共存し、感性を磨くことは集中力を手に宿し、治療への創造力を豊かにしてくれます。鮎の友釣りはスキルアップに欠かせない研修となっています。
全国の河川を巡り、特に狩野川を熟知した島田先生にマンツーマンで指導頂き、鮎への想いや狩野川の雄大さ、鮎釣りの楽しさ、そして何より自然と共存する治療の考え方を教えて頂きました。
その中でも私の2年先輩にあたる稲見先生の鮎を中心に操作する竿捌きは、職人気質の一面が垣間見れました。多くの釣り人がポイントを変える中、じっと我慢して、集中力を切らさず、稲見先生は丁寧に続けたことで20尾以上の鮎を釣り上げていました。
また、直接ご指導を頂いた島田先生は、一見流れが速く、釣ることが難しいポイントでも簡単に釣りあげていました。同じ場所を触っても施術者によって治療効果が変わってくる様と同じように感じました。そして、縦横無尽に動き、様々なアングルから川の流れを読む様は、鮎を誰よりも深く想い続けていなければできない行動でした。
一方、私小栗は島田先生よりマンツーマンで指導を受けていましたが、なかなか釣れません。特に午後は4時間ほど釣れない時間帯が続き、とても苦しかったです。その釣れない間は鮎を理解することはもちろんですが、集中力が落ち、焦りと強引さが出ている自分をコントロールしなければなりません。集中力を手に宿し、相手を理解することに全神経を注ぐことで、やっと釣り上げることができました。苦しさの先にある喜びは格別なものとなりました。
自然は厳しい環境で生きる逞しさや治療家としての感性を豊かにしてくれました。偉大なる自然、この雄大さを表現できる治療家を目指し、日々邁進していきます。