『肩が痛くて夜、目が覚めた…』

そのように訴えてご来院された女性の抱える痛みは「肩腱板損傷?」ではないかと一瞬考えてしまいます。
しかし、検査をやっても痛みがない…肩は上にも、横にもあがる…「肩関節周囲炎」でもない…
もしかすると「石灰沈着性腱板炎」。

今回はこの肩の痛みと疾患についてご説明します。
石灰沈着性腱板炎とは、
肩の筋肉が骨にくっつくところである腱板に、石灰(カルシウム結晶)がたまり痛みが出て、動きに制限がかかってしまう疾患です。

40-60歳代の女性に多く、肩がズキズキする痛みや寝ている時の痛みで目が覚めることがあります。
この石灰化の原因は、肩への負荷によって血行不良が起こり発症するものと考えられています。
仕事や家事などで、お身体の使い方に無理が生じ、それが積み重なり、突然痛みとして現れます。

当院では先ず胸郭機能を改善し呼吸を調えます。次に患部の筋繊維、関節、血液循環などを是正し、最後は足や頭までのバランスを整えます。
そして肩の機能を徐々に戻していきます。

この疾患に限らず肩関節は治癒までに時間が掛かる疾患ですので、気長に治療をする必要があります。
心身のご不安を解消し、結果に繋げる治療を志しています。
お気軽にご相談ください。