土用の丑の日の鰻を次の日、いそいそとお弁当箱につめ、いつものように防腐剤がわりの梅干しをどーんとのせて…。
ここまでして、はたと、昔実家の壁に貼っていた「食べ合わせNGの表」を思い出しました。
慌てて調べてみると、やはりうなぎと梅干しの食べ合わせについての記述がでてきました。でも、よく読むと諸説あり、それは冷蔵技術が発達していなかった昔の話とか。今は問題がない事がわかり、そのままお弁当に。
夏の土用の丑の日に鰻を食べるのは、噛み砕いていえば、季節の変わり目に、栄養価の高い鰻を食べて養生しましょうというものです。
土用の丑の日の意味、鰻を食べる意味。ここでもまた諸説あり、先人たちの知恵や工夫は今でも、理にかなっていて、奥が深いけど、どこか諸説に惑わされることの歯がゆさを感じたり。
今年は夏の土用の丑の日が2日(次回は8月4日)あるので、それから、土用の丑の日の意味や食べ合わせについてのあれこれ考えていたところ、ラジオから、心理学の先生が、「朝にバナナや目玉焼きを食べると元気がでますよ」と。その訳は、狩猟採取時代から「黄色」は「熟れた実の色」をあらわし、黄色の実を食べると「生きることができる」と人間の本能にすり込まれているからとのこと。なるほど。
土用の丑の日を紐解いていくと「五行論」という考え方がでてきます。五行論にも色の分類「五色」があり自然界に存在るす全てのもの、季節や生物の繋がりや循環を感じます。
『黄色は「熟した食べ物であり、これを食べると生きられる」という潜在意識が働き、元気がでる』という話は単純明解で、あれこれ難しく考えずに、取り入れてみようと思いました。ちょうど今の季節は黄色い食べ物が沢山出ています。早速、とうもろこしご飯をせっせと仕込んで、元気に夏を乗り越えられるように。
暑くて食欲がなぁ。。。という方、朝食に黄色い食べ物はいかがですか?
※土用の丑の日について
土用とは、「季節の変わり目の約18日間」のことで、夏だけではなく、年4回、立春・立夏・立秋・立冬の直前にあります。丑の日は干支をあらわし、年だけでなく、1日にも干支があり12日間で繰り返します。18日間の土用の期間中に丑の日が1回または2回あることになります。1度目を「一の丑」、2度目を「ニの丑」と呼びます。今年は夏の土用の丑の日が2回あります。干支の丑の日はその文字の意味から昔からとても大事にされた日だったそうです。
※五行論(五季/五色)
木(春/青、緑/樹木の成長を表す)
火(夏/赤、紅/火のような情熱的な性質を表す)
土(各季節の変わり目/黄/万物を育み保護する性質を表す)※土用の丑の日の「土」
金(秋/白/金属のような冷たく固い性質を表す)
水(冬/黒/生命の源泉という意味を表す)