OPBF東洋太平洋女子アトム級王座決定戦が大阪で行われ、見事松田恵里選手がチャンピオンとなりました。
先日ベルトが届いたとのことで、見せに来てくれました。
週一回のコンディショニングを通じて分かることは筋の回復過程と筋弾力から見えるバネ感。
どのくらいの状態が筋にとってピークなのかは、術者の感覚と本人の感覚の総合評価を答えとしています。また、どれだけバネを残すかのさじ加減は本当に難しく、緩めすぎるとバネを奪い、緩めないと疲労を残してしまいます。
このバネ感においては術者の主観を優先し、日頃から選手にカウンセリングを重ね最適化を図るようにしてきました。
試合当日、仕上がりがピークを迎えた…
前日のコンディショニングは取りすぎないこと、深追いしないことに細心の注意を払いました。
なぜなら松田選手自身がもつ回復力が想像よりも上がってきていたから…
回復しようとしている細胞に刺激を入れ過ぎると逆にダレてしまう。最後のコンディショニングではアプローチを最小限に抑え、彼女自身がもつ再生力を最大限に活かしました。
アップでも会長がもつミットの音が、尻上がりに良くなっていくのが分かりました。
試合開始1R、本人的にはスロースタート気味とのことでしたが、リングサイドで見る限り動きは決して悪くない様子。ラウンドを重ねるごとにタイミングが合っていった…その瞬間ダウンを奪いました。
3-0で見事OPBF東洋太平洋女子アトム級チャンピオンとなり、またデビュー2戦という日本最速記録も合わせ獲得されています。
私にとっても初めての舞台ということで様々な発見があり、TEAM10COUNTの鳥海会長の計らいで貴重な経験をさせてもらいました。
松田選手のコンディショニングを担当する者として「世界チャンピオン」という次のステージに向け、私自身成長しなければなりません。
島田