預筋先は日銀です

日銀

1月29日、日銀の黒田総裁が「マイナス金利」という大胆な金融政策を打ち出し、世間を騒がせています。

プラス金利であれば、預けておけば利率にしたがって金利を受け取れます。
反対に、マイナス金利では預けている側が利息を支払わなければいけません。
放っておくと、お金が減ってしまうのです。

この「マイナス金利」は、日銀へ預けている地方銀行が対象なので、地方銀行に口座をお持ちの皆さまの預金が減ってしまうわけではありません。
「地方銀行よ、日銀に預けてばかりいるのではなく、民間への投資を増やしてお金を世の中に循環させておくれ!」というのが黒田総裁からのメッセージなのだと思います。
 
ところで、最近「貯筋」という言葉をよく耳にします。
「寝たきりを予防し、健康寿命を延ばすために筋肉を蓄えておきましょう!」ということですが、
実はこの貯筋は「マイナス金利」なのです。筋肉は使わなければ勝手に減っていきます。
つまり、私たちの預筋先は日銀ということになります。
 
健康な状態であるためには、身体も経済も、良く動かして循環させることが必要なのですね。
 
高橋和矢