9月9日、日本学生対校選手権(全カレ)にて男子100メートルの桐生祥秀選手が日本人初の9秒台を記録し優勝しました。伊東浩司選手が1998年に記録した日本記録を19年ぶりに更新する快挙でもあり、東京オリンピック100mファイナリストへの期待も高まるなど日本中が沸いたのは皆さんも記憶に新しいことと思います。
同月下旬、ここ神奈川では横浜市営三ツ沢競技場にて「神奈川県高校新人陸上競技大会」が開催され、4つの大会新記録が生まれました。
3年生が引退し、新チームとして臨むはじめての県大会。
相洋高校は男女合わせて8種目優勝(うち4種目大会新)、5種目準優勝、他12種目入賞を果たしました。
特筆すべきはアベック優勝で男女共に大会新記録を更新した4×400mリレーです。
(過去に神奈川県新人大会を新記録でアベック優勝したのは、2012年の4×100mリレー、2014年の4×400mリレーの2回。いずれも相洋高校。)
男子 3分10秒89
女子 3分42秒99
共に、インターハイ決勝で上位入賞を争えるレベルの好タイム。
にも関わらず、選手たちは満足することなくさらなる目標を見据えています。
それは、神奈川県高校記録です。
現在の県高校記録は男女共に昨年の先輩たちが塗り替えた記録です。
男子 3分08秒91
女子 3分41秒75
男子は岡山インターハイ決勝、女子は南関東大会決勝でのタイムです。当然ですが、ちょっとやそっとで出るようなタイムではありません。記録更新までの道のりも、更新の瞬間も間近で見てきた私にとっても、強い想い入れのある記録です。
選手たちは、先輩が残した記録に憧れを抱き、そしてその記録を超えることに大きな使命を感じています。3年間という短いサイクルの中で、このマインドが脈々と受け継がれています。相洋高校陸上部を全国有数の強豪校たらしめている一つの文化だろうと思います。
明日より開催される「えひめ国体」に、神奈川県代表として相洋高校から3名の選手が出場します。また、「関東新人大会」や「U20・U18日本選手権」、そしてリレーチームの日本一を決める「日本選手権リレー」など、秋の大会が控えています。
連戦による疲労の蓄積は、パフォーマンス低下とケガのリスク増大を招きます。
選手が一つひとつの競技に集中し、ベストパフォーマンスを発揮できるよう引き続きサポートしてまいります。
高橋和矢
【神奈川県高校新人陸上競技大会】
相洋高校陸上部 入賞結果
「男子」
200m
5位入賞 21.86
400m
優勝 47.86 大会新記録
800m
優勝 1:51.35 大会新記録
1500m
3位入賞 3:57.00
5000m
5位入賞 14:51.95
6位入賞 14:54.43
110mハードル
優勝 14.95
5位入賞 15.23
400mハードル
8位入賞 57.77
3000m障がい
7位入賞 9:51.71
4×100mリレー
準優勝 43.00
4×400mリレー
優勝 3:10.89 大会新記録
「女子」
100m
7位入賞 12.64
200m
準優勝 24.49
3位入賞 24.90
400m
優勝 55.63
準優勝 55.74
3位入賞 56.37
800m
準優勝 2:14.61
100mハードル
準優勝 14.67
6位入賞 15.31
400mハードル
優勝 1:02.00
三段跳
5位入賞 11m11
4×100mリレー
優勝 47.72
4×400mリレー
優勝 3:42.99 大会新記録