腰痛の時は安静がいいの?それとも運動した方がいいの?

よく患者様から腰痛の時は安静がいいの?
それとも運動した方がいいの?
という質問をよく聞かれます。

みなさんも一度は疑問に思ったことはあるのではないでしょうか?
結論から言うと大きな器質的な問題がない腰痛の場合、無理のない範囲で運動することをオススメしております。

なぜかというと、3か月以上続く慢性の腰痛には運動が有効であるという高いエビデンス(科学的根拠)が出されており、厚生労働省から出されている腰痛のガイドラインにも運動の有効性が示されていることもあります。

運動による効果として、
体を動かす運動によって抗重力筋や体幹筋力が増強し、体幹が安定することで、腰痛が緩和すると言われています。

抗重力筋とは、重力に抵抗しバランスを保つ筋肉のことで、脊柱起立筋や大殿筋、腹筋群などのことをさします。
これらの筋は、立っているだけ、座っているだけでも常に使われ、正しく姿勢を保つために必要な働きをしてくれています、しかし、長時間のデスクワークや悪い姿勢の蓄積、荷物を運ぶなどの重労働、運動不足により、その機能が低下し腰痛に繋がります。

なぜ運動が良いのか?
それは、正しい姿勢での運動により、その低下してしまった機能を高め、再構築することによって腰部への負担を減らしていくことにあります。

また、運動は心理面、社会面への効果も得られます。

心理面では、体を動かすことによって幸せホルモンとも言われるエンドルフィンの分泌が増加することで、気分を晴れやかにし、生活の充実感、ストレスの解放といった効果も期待できます。

社会面では、運動やスポーツは家族との関係をよくし、社会での人間関係を充実させる効果もあります。

ここまで、腰痛に対する運動の有効性をお話してきましたが、腰痛の状態によってはかえって悪化してしまうケースもありますので、状態を見極めた上で運動を行うことが重要です。

当院では、大学病院やクリニックでの臨床経験を元に状態を見極めた上で施術を行っております。また、最善の医療をご提供するために場合によっては整形外科やペインクリニックと医療連携を取り症状の改善に向けたサポートをさせていただいております。

「このケースはどうだろう?」と疑問等がございましたら、お気軽にご相談下さい。