冷えのメカニズムと温め方

たとえば、
手足が冷たくなって動かなくなってもただちに命に関わりません。
内臓が冷たくなって動かなくなったら命に関わります。
だから、身体は手足を犠牲にしてまで、内臓を温めようとします。

手足の毛細血管を縮めて、手足の血液を内臓に集めるのです。

少々過激な言葉を使いましたが、お伝えしたかったのは、身体を中から温める事の大事さです。

身体で熱を作る臓器(筋肉、肝臓、脳など)を血液が通過すると、血液が温められます。温められた血液は、心臓によって全身に送り出され、全身が温められます。

寒いと感じた時、身体は毛細血管を収縮させて、血流を減らすことで皮膚表面からの熱の放散を少なくし、熱を逃さないようにします。(手足は冷たくなります)

暑いと感じた時、末端の血管を膨張させて、熱を逃し、さらには汗をかいて熱を放出します。(手足は熱くなり、汗をかきます)

通常、身体は脳の視床下部にある「体温調節中枢」により自動的に体温調節を行っていますが、自律神経が正常に機能しなかったり、外的な強い寒さにより、熱を十分に生産できない場合に「冷え」となって現れます。

これらのことから「冷え」対策には
①内臓を冷やさない(根菜類を意識した食事、冷たい飲食物を控える)
②外部からの冷えを軽減する(首、足首を温める※首、足首には太い血管が通っているので温めると全身が温まりやすい、または冷えやすいから)
③自律神経を整えること
が有効であることがわかります。

①、②は毎日の習慣や対策が主体です。③は自分で出来ることと、難しい場合がありますので、難しい場合はご相談ください。

冒頭の冷えのメカニズムを知ってから私は、冷えた飲み物をあまり飲まなくなりました。常温か温かい飲み物と根菜類をほんの少しだけ意識した食事を心がけています。おかげさまで、私は冷え性ではないのですが、外的な寒さには対策が必要です。

先日のラジオで洋服の着方でも少しの工夫で暖かさを保つコツについて耳にしました。体感温度を調整する一番のポイントは動かない空気の層「静止空気層」を作り、服の中に外気の通り道をなくすこと。具体的には襟や手首・足首を閉鎖型のものにすると良いそうです。なんとなくわかっていたようなことでしたが、しっかりと言葉で聞いたことで更に意識するようになりました。

お腹を冷やさない、冷たい物を摂りすぎない、根菜類など食事を少しだけ意識する。足首、首を冷やさない。冷やさないことで身体全体に血液を十分に行きわたるようにします。冷えが万病のもとと言われるのは、栄養や免疫反応などの役割を担う血液循環の問題なのです。温めるポイントを押さえ血行をよくして、冷えに負けない身体づくりを心がけたいですね。

というわけで、本日私はオーガニックガーデンの厚地ソックスを履き、足元はポカポカ快適です。一度この履き心地を知ってしまうと、手放せません。
オーガニックガーデンのソックスは各種取り扱いがございます。気になった方はご来院の際にお手にとってご覧ください。

 

 

真田日登美