部活再開に向けて

緊急事態宣言が解除され、徐々にではありますが生活が戻りつつあります。
学校等も6月頭から分散登校という形でスタートし、部活動については段階的にではありますが、再開に向けた準備が始まっております。

当院でサポートしている横浜隼人サッカー部では自粛期間中、自宅で行えるトレーニングメニューを配布し定期的にオンラインで管理しながら、各選手の自主性を高めていくサポートを行って来ました。部活動の再開についてとても楽しみにしているところですが、これだけ長期間練習から離れていた分、注意していく必要性を感じております。

5月16日にドイツのサッカーリーグのブンデスリーガが再開したことはスポーツ界にとって大きな話題になりました。
しかし、その一方で話題に上がった再開した始めの6試合の中で大小問わず8選手の負傷者が出たということです。その中でも8選手中5選手が肉離れなどの筋肉系の怪我だったというデータが出ており、アップ中での負傷する選手もいたこともありトレーニング再開への注意を強く感じさせる出来事でもありました。

私達がサポートする横浜隼人サッカー部でも試合やリーグ戦再開の予定が組まれつつあり、学校生活も送りながらの選手にとっては過密なスケジュールも予想されます。
3年生にとっては少なくなってしまった限りある試合で良いパフォーマンスを発揮できるようサポートしていきたいと思っております。

そこで重要になってくるのが慎重かつ攻めのトレーニングだと思っております。
再開までの準備期間の中で、ある程度のトレーニング負荷をかけ、試合の中での負荷に対しての身体の耐性力を作ることが大切です。
また、合わせてトレーニングで負荷がかかった身体をメンテナンスし、如何に良いコンディションでトレーニングに取り組めるかが大きなポイントになってきます。

能動的方法(シュート、対人、ステップ練習など)と受動的方法(鍼灸マッサージ、ストレッチ、食事、睡眠など)のバランスが非常に重要です。
急激な負荷は怪我を生み、負荷を掛けられなければパフォーマンスが上がらなくなってしまいます。
如何に負荷量に注意しながらトレーニングの負荷を掛けていくか、限られた時間の中で良いコンディションでトレーニングできるかが鍵になってきます。

コロナについてはまだ油断を許せない状況ではありますが、スポーツができることに感謝し、3年生にとって一生の内に類をみない今シーズンをより良いコンディションで臨めるよう全力でサポートして行きたいと思っております。