機能の可能性 “歪み”を超えて…

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背骨が歪んでいると言われた。
骨盤の歪みを直す治療を受けていた。

時折、患者さんからこのような言葉を聞くことがあります。
インターネットや書籍でも歪みをテーマにしたものを多く見かけます。
では、歪みとは一体なんでしょうか…。

身体の歪みには、「構造的な歪み」と「機能的な歪み」があります。

「構造的な歪み」とは、骨の変形による歪みです。脊椎側弯症、股関節臼蓋形成不全症、変形性膝関節症など、整形外科にて診断が可能です。必要に応じて手術が適応されますが、まずは保存療法(薬やシップ)で様子を見ます。

「機能的な歪み」とは、筋肉の緊張や身体の使い方のクセによって引き起こされている歪みを言います。

巷に溢れる“歪み”は、「構造」と「機能」を一緒くたにしてしまっているものが多くあるように感じます。

世界最速の男、ウサインボルトが側弯症(背骨が湾曲してしまう疾患)を抱えていることは陸上界では有名な話です。
彼は体幹(腹筋や背筋)の強化や下半身のトレーニングなど並々ならぬ努力を積み重ね、ボルトにしか出来ないと言わしめる走りと世界最速の称号を獲得しました。

また、当院に来院される“歪み”を抱えている方の多くは、状態に合わせた治療とストレッチやエクササイズなどのセルフケアによって痛みのセルフコントロールが可能となっております。

構造は有限。
機能(姿勢、呼吸、使い方)は無限。

“歪み”の正体を捉え身体の機能性を高めることで、構造的な問題をカバーして余りあるパフォーマンスを引き出すことさえできます。

身体機能の可能性は計り知れません。
私たちは、機能の追求を続けて参ります。

高橋和矢

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